かつてはミシャグジ神=自然万物に宿る精霊を祭っていた諏訪大社の元々の御神体で広大な草原は神野(こうや)と云われています。
ミシャグジは漢字では御射宮司。祭祀は縄文時代にまで遡ります。
北アルプス・御岳山・中央アルプス・南アルプス・八ヶ岳・蓼科山・浅間山に囲まれ、これら霊峰のエネルギーを一身に集めるパワースポットです。
先住民たちがここを御神体にと捉えたのも頷けます。
また、霧ヶ峰高原(和田峠)の黒曜石は斑晶が少なく純度が高いため石器時代の矢じりなどの加工場としても知られています。
神の野で黒曜石がキラキラと光るのが見えたら時空を超えた散策が楽しめそうです。
今回お世話になる宿はヒュッテ御射山さん。
木の温もりと暖炉の暖かさにホッとする山小屋です。
是非いらっしゃってください。
以下主催者より
この度、ヒュッテみさやまではアフリカ民族楽器カリンバの演奏者Sageさんをお招きして晩秋の夕方散歩とささやかな音楽会を開くこととなりました。
霧ヶ峰の厳かな秋の空気と水の流れのようなカリンバの音色を通して、集まった方々に心地のいい時間をすごしてもらいたい。そんな想いからスタートした企画です。
セージさんのカリンバの音色は空間に染み渡るような繊細な響きを持っています。
例えるなら、ちょうど水の流れのような、静かで心を満たす音色です。
おりしもここは八島ヶ原湿原。水があったからこそ、古代から動物と狩人が集まり、立派な高層湿原が発達し、山の神が住まう場所として大切にされてきました。
夕方の散策ではそんなことに目を向けながら鷲ヶ峰へと登ります。
湿原をはぐくんだ水、生命の源となる水、そしてセージさんの水の流れのような音色。
そうした意識を持って、Sageさんの紡ぐカリンバの音色を聴けば、きっとすばらしいコンサートになると思います。
<イベント詳細>
☆会場
霧ヶ峰高原 素泊まり宿ヒュッテみさやま
http://park19.wakwak.com/~misayama/html/stay2.html
☆集合場所
長野県諏訪郡下諏訪町
ビーナスライン八島湿原駐車場15時
☆参加費
6500円
コンサートチャージ・宿泊費込み・夕食ひよこ豆のカレーと朝食つき
☆スケジュール
10月15日
・15:00〜
八島湿原 集合
鷲ヶ峰へサンセットウォーク
・18:00
ヒュッテみさやま着
夕食 ひよこ豆のカレー
・18:46 月の出
・19:00以降 SageさんカリンバLive(食事終わり次第)
・元シャロムヒュッテのサニーさんとお友達のまほさん、ムビラで一曲演奏。
・フリータイム
10月16日
・7:00 朝食
・9:00 チェックアウト 解散
☆持ち物
・防寒服 [10月の八島湿原は氷点下まで気温が下がります。万全のご用意をお願いします。]
・雨具 [レインウェア or 傘 雨の日でもヒュッテまで湿原を歩きます。]
・歩きやすい靴 [本格的な登山靴でなくても大丈夫ですが、山を歩けるスニーカー以上で!]
・歯ブラシ
・お風呂用タオル
☆お問い合わせ ご予約
ヒュッテみさやま
tel 0266752370
メール misayamanote@gmail.com
※予約定員がありますのでご希望の方はお早めにお願いいたします!!
サンセットウォークで登る鷲ヶ峰と八島湿原
演奏を始める時間はちょうど月の出の頃。ホールの明かりを消して、外の月明かりを少し感じる程度、ほとんど暗闇の状態でカリンバの音色に耳を傾けます。
もしかしたら原始の時代に人間が自然に対して持っていた感覚を少し想像できるかもしれません。
小屋番より
今年は震災、原発と自分たちを支えてきた現代社会に対して多くの人が、正面から考えさせられたことと思います。でもあまりの事の大きさに、何を信じて何をするべきか、時には戸惑いを隠せないことも多々あります。そんな中、霧ヶ峰では、普段それぞれが抱えているいろいろな思いを少し肩から下ろすことが出来るのが魅力です。何もない場所で多様性を感じ、あるがままの自分を再発見することが出来ます。そこに、確かな自己肯定感を持つことが出来ます。
霧ヶ峰にいた縄文人は今日の日本人のように社会や原発のことなどを考えなくていい分、生きるのは大変でもきっと精神的には豊かに暮らしていたんじゃないかなあと、そんなことを時々感じます。彼らにとって自然は絶対的に大きく恐れの対象でありながら恵みをもたらす対象であり、そのために祈り、明日の食料のことを心配し、家族のことを思いやり、今日を精一杯生きていた。そのことを再認識したとき、今日の困難な時代と向き合う一つの意味と力を見出すことができるようにも思います。
イベントに明確なメッセージはありませんが、そんなことを感じながらセージさんの音楽を聴けたら素敵だなと思っています。是非皆さん、晩秋の八島湿原へお越しください。
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